冒頭から遺体の発見が描かれるため、お父さんの生死は『箱の男』最大の謎といえます。
ここでは核心部分を伏せながら、お父さんが生きてる可能性を整理します。
『箱の男』のあらすじ
『箱の男』は、住宅街の一軒家で、箱に入った男性の遺体が発見されるところから始まる女性コミックです。
物語は十数年前へさかのぼり、由美子と母親、そして大きな箱の中だけで生活するお父さんの日常を描いていきます。
幼い由美子にとって、箱の中のお父さんは少し変わっていても大切な家族でした。
しかし、成長するにつれて、由美子は自分の家庭が普通ではないことに気づき始めます。
箱の秘密、母親が抱える過去、家族同士のいびつな関係が少しずつつながり、やがて冒頭の事件へと向かっていく、不穏で切ない家族の物語です。
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『箱の男』のお父さんは生きてるの?
結論からいうと、作中には
お父さんが生きてる可能性を強く感じさせる描写があります。
『箱の男』のお父さんは
飯間直樹で、由美子の実の父親として登場します。
長い間、家の中に置かれた箱で暮らしていたため、冒頭で発見された男性の遺体がお父さんではないかと考えるのは自然でしょう。
ところが、物語を読み進めると、遺体の正体が単純にお父さんだとは言い切れなくなります。
家族の過去には別の人物も深く関係していて、箱の中にいた男性と、事件で見つかった男性が本当に同一人物なのかという疑問が浮上するのです。
この違和感こそが、『箱の男』のお父さん生存説を支える大きなポイントです。
SNSの更新がお父さん生存の手掛かり
お父さんが生きてると考えられる重要な手掛かりは、
お父さんのSNSが更新されていることです。
公式連載でも、SNSの更新をきっかけに、箱の中にいる人物への疑問が示されています。
もし更新したのがお父さん本人なら、少なくともその時点ではどこかで生きてることになります。
しかし、母親や第三者が操作している可能性もあるため、SNSだけで生存を断定することはできません。
それでも、姿を消した人物のアカウントが動く場面には、思わず背筋が冷たくなります。
安心につながるはずの更新が、むしろ新たな恐怖を呼び込むところに、『箱の男』らしい不気味さがあります。
箱の中の遺体はお父さんなのか?
最も気になるのは、
冒頭で発見された遺体の正体です。
『箱の男』は最初に結末の一部を見せながら、そこへ至る家族の歴史をさかのぼって描いています。
ただし、ここで遺体がお父さんだと決めつけてしまうと、物語に仕掛けられたミスリードを見落としてしまいます。
箱に入っていた遺体の正体は、実は〇〇〇〇と深い関係を持つ別の人物である可能性が高いのです。
さらに、その人物が箱へ入ることになった背景には、家族の間で受け継がれてしまった〇〇や、見過ごすことのできない依存関係が隠されています。
真相を知った瞬間、それまで温かく見えた場面まで違った色に染まり、何ともいえない苦しさが残ります。
結論:お父さんは生きてる可能性が高い
『箱の男』のお父さんについては、冒頭の箱の中で亡くなったとは限らず、別の場所で生きてる可能性が高いと考えられます。
SNSの更新や遺体をめぐる伏線を踏まえると、箱の中の男性とお父さんを同一人物だと思わせる構成そのものが、物語の巧妙な仕掛けなのでしょう。
ただし、お父さんが生きてるとしても、それが由美子にとって救いになるとは言い切れません。
生存の事実よりも、その後どのように生きているのか、なぜ家族の前から姿を消したのかが胸に重く残るからです。
『箱の男』は生死の謎を追うだけでなく、愛情が依存や支配へ変わる恐ろしさを描いた作品です。
お父さんは生きてるのかという疑問の先で明らかになるのは、家族という箱に閉じ込められた人々の、あまりにも切なくいびつな姿なのです。
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